2021-06-01から1日間の記事一覧

ロザリンド・ギル「沈黙を破る―新自由主義化する大学の”隠された傷”」の訳者解説

[前ブログの2021年3月10日の記事] かつての同僚である竹端寛先生(兵庫県立大学)と以下の論文を翻訳しました。 ロザリンド・ギル「沈黙を破る――新自由主義化する大学の‟隠された傷”」『法学論集』第87号 訳者解説にも書いたように、昨年3月中旬段階である…

神代健彦『「生存競争」教育への反抗』の感想

[前ブログの2021年2月18日の記事] *以下、勢いでバーッと書いたものなので、整理が出来ていない。あとで加筆・修正するかもしれない。 大変に面白かった。 現代における教育という営み、あるいは教育に関する欲望がどのような状況に置かれているのかが明…

デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』の感想

[前ブログの2021年2月12日の記事] 管理人(?)を務める勉強会で、評判のデヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』(岩波書店)を読んだ。以下は、その一部になる。本当にざっくりした感想。 ■「何を根拠にそう言っているのだ?」「本当だろうか?」…

ガート・ビースタ「よい教育:それは何であり、なぜそれが必要なのか」

[前ブログの2014年6月12日の記事] ガート・ビースタ(Gert biesta)ルクセンブルク大学教授による「Good Education: What it is and why we need it」を翻訳しました。翻訳はビースタ教授による許可をいただいております(私の拙い英文メールにも丁寧に応…

2020年後半の勉強会の記録

[前ブログの2020年12月24日の記事] 多くの方がそうであろうと思うが、2020年何をしていたのかよく覚えていないくらいバタバタで、もう年末ということで絶望している。どうにか生き延びることができそうなので、それはよかった。「もういい年齢なのだから自…

2020年前半の勉強会の記録

[前ブログの2020年8月23日の記事] はっ!もう8月末だ…ということで絶望しているが、ともかくスローペースで勉強会を続けてきた。 今年前半はとにかく新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のせいで色々出来なかった。昨年半ばに研究者としての今後数年間の…

2019年の勉強会終了

[前ブログの2019年12月18日の記事] 以下の書籍や論文を読んだり、参加者の研究経歴についてざっくばらんに話をした。 第1回:稲葉振一郎『社会学入門・中級編』有斐閣 第2回:Mario Luis Small "‘How many cases do I need? ’ On science and the logic of…

研究時間がなかなかとれないから勉強会をやることにした

[前ブログの2019年8月15日の記事] こんにちは。 研究者同士が会うとだいたい「忙しい。研究時間をとるのが難しい」という話になる。そういえば、最近英語圏で初期キャリアにある研究者の「オーバーワーク」問題等に関する記事も読んだ。 自分も「研究時間…

学生が「教育社会学」の授業で作成した問題

[前ブログの2017年11月19日の記事] 部屋を掃除していると、本棚の奥から「教育社会学期末レポート」なるクリアファイルが出てきた。ファイルを開けると、何年も前に自分が担当していた教職課程の授業(教育社会学)の期末レポートが出てきて、あらためて読…

「キャリア教育」と社会制度を結び合わせること

[前ブログの2014年7月3日の記事です] 現在「キャリア教育」の授業を担当している。オムニバス授業を含めていくつか担当しているが、以下の話は自分単独でやっている授業の一つについて。 「キャリア教育」担当になったのだが、さて何を扱うのかと悩んだ。…

自己紹介

大学教員です。 研究者としての経歴はresearchmapに詳細に書いてあります。 researchmap.jp 【研究】 大学院(博士課程)では主に学校から仕事(職業世界)への移行に関する調査研究をしていました。近年は、そのような移行研究を引き続き行ないながら、科研…